ストレスが原因なら心配はありません。

突然の激しい頭痛は、脳神経外科の領域です。

緊張型頭痛

頭痛患者さんの二人に一人は緊張型頭痛です。

「頭にハチマキをしたようだ」、「締め付けられたような痛み」、「何となく重苦しい」と感じます。

これは頭部の筋肉が持続的に収縮して、循環障害が起こり、発痛物質が産出するために頭痛が起きるもので、心配ありません。職場や家庭での気苦労、ストレス、寝不足、肉体的な疲れなどが要因となります。

筋肉の緊張を軽減する薬を服用すると良くなりますが、日常生活での肉体的、精神的緊張をできるだけ取り除くと共に、入浴や適度な運動をすることが大切です。

偏頭痛

「ズキズキと脈打つたびに頭の片側が痛く、吐き気や、目の一部にキラキラ光る点が見えたりする。」こんな症状は偏頭痛の症状です。

原因は、頭蓋内外の血管が拡張するために頭痛が起こるとされており、頭痛が起こる前に血管が収縮するため、目がキラキラ、チラチラする症状が出ます。若い女性に多く、月経時、心身の疲労、チョコレート・チーズなどの食べ物、コーヒー、飲酒が誘因になることがあります。

治療は、血管を収縮させる作用のあるトリプタン製剤が効果的です。更に、日常生活を規則正しく、ストレスを避けることで痛みを軽くすることができます。

緊張型頭痛や偏頭痛は、慢性的に繰り返す、あるいは徐々に頭痛がひどくなることが多く、血管や筋肉の収縮が痛みの原因で、脳に原因がないことから、MRIやCTで検査しても異常は認められません。従って、この様な慢性頭痛は、生命にかかわらない頭痛といえます。

クモ膜下出血

今まで経験したことのない激しい頭痛が突然出現します。

「ハンマーで殴られたような痛み」という症状で、嘔吐を伴うことが多く、意識がなくなることもあります。この様な場合、ただちに脳神経外科に連絡して、救急車で来院してください。

クモ膜下出血の大部分は脳動脈瘤の破裂によるものですから、手術を含めた脳神経外科的治療が必要です。

脳腫瘍

朝方に頭痛があり、痛みが徐々に強くなるという症状を呈します。

けいれん発作や、手足に力が入らなくなるといった症状も出現してきますから、他の頭痛と区別ができます。

その他の頭痛

風邪の症状に似ている髄膜炎は、頭痛、発熱、嘔吐が主な症状で、「風邪だろう」と思って感冒薬で様子をみていることが多いのですが、進行するとけいれん、意識障害にまで至ることがありますので、早めに診察を受けることが必要です。

物忘れや歩行障害が、1カ月後に起こる慢性硬膜下血腫では、頭部を打撲して、1カ月位後に徐々に頭痛が出現してきます。高齢の方に多く、物忘れ、歩行障害も出現してきます。

いずれも早めに受診し、重くなる前に治療を受ける事が大切です。