歩行解析は，治療内容や装具の選定，治療効果の判定等の目的で日常的に行われています。そのために用いられる機器として，3次元動作分析装置，床反力計などが挙げられますが，これらの手法では計測者の技術による結果の揺れが大きく、手技の習得に多くの労力を必要とする欠点があり、また、退院後は計測が不可能でした。 当施設では人工知能AIをリハビリ時の歩行姿勢の解析用に用い、歩行時の動画を用いて歩行時の膝や足首などの身体部位の時系列の位置情報の追跡を試み、その状態の微妙な変化や経過を数値で捉え、個別性の高い適切 なリハビリテーションを実現し、また退院後もこの計測を継続することを目指しています。
このように当院は、トータルとして、病気の治療だけでなく、認知機能や運動機能の維持、手術後の早期回復や日常生活への復帰までの医療を、途切れることなく提供する事こそ医療であると考えています。